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2018年10月16日

アメリカ合衆国 
ドナルド・トランプ大統領閣下

駐日アメリカ大使館 
ウィリアム・F・ハガティ大使殿

意見 アメリカの臨界前核実験の実施に強く抗議します

神奈川県生活協同組合連合会
専務理事 小林正明

  1. 私たちは貴国が昨年12月、プルトニウムを使い、核爆発を伴わない臨界前核実験をネバダ州で実施していたとの報に接しました。アメリカの核実験としては、5年ぶり28回目となり、トランプ政権下では初めてとなります。私たちは核実験の実施に対し強く抗議します。アメリカ政府は核兵器の使用がもたらす悲惨な人道的結末を憂慮し、核兵器を廃絶していこうとする世界の願いを真摯に受け止めるべきです。

  2. 実験では、プルトニウムに強い衝撃を与えるための装置に新たな爆薬を採用し、その反応を調べたということで、NNSAはこの実験が核兵器の性能を向上させる上で「重要なステップになった」としています。トランプ政権は、核なき世界を目指すとしたオバマ前政権からの方針を転換し、今年2月に新たな核戦略を発表、ロシアや中国に対抗するため「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核兵器の増強などを打ち出しています。このような核軍縮に逆行するアメリカ政府の姿勢は認められるものではありません。

  3. 昨年の7月7日、国連において核兵器禁止条約が採択され、「核兵器廃絶国際キャンペーン」ICANがノーベル平和賞を受賞しました。非人道的な核兵器の廃絶に向けて国際社会が大きな一歩を踏み出しました。こうした中でアメリカが核兵器の増強をめざし新たな核実験を行なったことは、被爆者の苦しみと願いを踏みにじり、核兵器廃絶に向けた国際社会の流れに背くものです。

  4. この間、朝鮮半島も南北首脳会談や米朝首脳会談等によって、非核化に向けた動きもつくられています。しかし北朝鮮に核査察受け入れや核施設廃棄を求めながら、自らは核兵器の増強と核実験を続けていくことに道理はありません。アメリカ政府があらゆる核実験を中止し、核兵器廃絶に踏み出すことを強く求めます。
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