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2018年1月6日

第3次神奈川県食育推進計画(素案)に関する意見

神奈川県消費者団体連絡会
事務局長 丸山 善弘

 

1.「みんなでいただきますの日」について(2ページ)

食を巡る状況の認識から、「おうちでいただきますの日」を「みんなでいただきますの日」とすることについて、方向性は是であるが、友人や仲間との会食やご近所、地域コミュニティでの食事会などグループや地域で支え合う共に食事をとる場づくりと併せて、一緒に食べる「共食」から、「食行動(食事を作る行動や情報の交換・形成にかかわる行動も含む)の共有」することを「仲間、学ぶ仲間、仕事する仲間、地域の人々」と共有する「共食」と視点を広げ多様な共食を考えることが必要ではないか。

共食はその人の食生活を豊かにするだけでなく、例えば高齢者であれば高齢者自身が地域の中で情報の発信者となり、地域社会の活性化―社会貢献の担い手ともなるきっかけをもたらす。

 

2.計画策定の趣旨について(4ページ)

神奈川県が「食みらいかながわプラン2013」を策定し、関係機関、団体と連携しながら、「食育」を県民運動として推進してきたことにより、県内すべての市町村において食育推進計画が策定され、全ての公立小・中学校において食に関する年間指導計画が策定されるなど、枠組みとして大きな進展を作り出してきたことを評価する。

しかしながら、内容を見ると野菜摂取、食生活の質の劣化、食品ロスなど、食の大切な課題は前進が見られておらず、第3次神奈川県食育推進計画作成にあたり、課題として記述したことに賛成する。

 

3.未病について(6ページ)

神奈川県は知事の意向もあり「未病」という言葉を使うが、県民にはあまり浸透しているとは言い難い。この間高齢者が増えている日本社会として高齢者の健康づくりが大木真テーマとなってきており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味する「フレイル」が多く使われるようになっている。フレイルに早く気付き、正しく介入(治療や予防)することが重要である。

従って、未病のところにフレイルについても関連立てで記述をすると理解が進むのではないか。

 

4.食塩の摂取量について(9ページ)

「食塩のとりすぎぎは・・・」として実際の摂取量を記すならば、20ページに記述があるがここに望ましい摂取量も記述すると理解が進む。

厚生労働省が2014年3月に発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書によれば、18歳以上の男性は1日当たり8.0g未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0g未満という目標量が定められている。さらに、日本高血圧学会減塩委員会は、高血圧予防のために、1日6g未満という制限を勧めている。

 

5.朝食欠食割合の増加について(10ページ)

4.と同様に、「そこを見た時にすぐわかる」ためには、朝食欠食が問題ならば何故食べて欲しいのかをここに簡潔に記しておくと理解が進む。36ページに記述はあるが。

 

6.肥満・低体重の状況について(11ページ)

4.5.と同様に、何故肥満や低体重が問題なのかをここに簡潔に記しておくと理解が進む。

 

7.施策展開の考え方について(26ページ、27ページ)

資本系列の枠を超えて小売業が連携をして中心となり「売り場」を通じた食育運動を展開しているのは、日本全国でも「神奈川・食育をすすめる会」だけである。県民にアピールするためには食育フェスタという形もいいが、「ふだんの売り場での食育」活動の推進のために、県や県立保健福祉大学との更なる連携の発展を望む。

 

8.食を取り巻く環境への理解促進について(41ページ)

「地産地消」について、神奈川県都市農業推進条例で説明をしているが、農業であれば中山間地においても地産地消が位置づけられているし、水産業においても同様の筈である。都市農業で語るのでは不十分ではないか。

 

9.県民、団体、事業者等に期待される取り組みについて(44ページ)

「伝える」について、「家庭での食事を通して」では現実的に不十分なので、家庭だけでなく、学校、地域など共食の場も位置づけが必要ではないか。

 

10.食を大切にする心を育てるについて(57ページ)

食育推進計画の問題意識の中に食品ロスが出ているが、「食を大切にする心を育てる」中で学校以外でも展開する必要があるのではないか。

 

11.用語解説について(68ページ)

共食について、「食を共にすること、家族や仲間などと食卓を囲んで、共に食事をとりながらコミュニケーションを図ること」は概念が狭くないか。「食行動(食事を作る行動や情報の交換・形成にかかわる行動も含む)の共有」することを「仲間、学ぶ仲間、仕事する仲間、地域の人々」と共有する「共食」と視点を広げ多様な共食を考えることが必要ではないか。

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