HOME > ニュース > 過去のニュース一覧 文字サイズ 大きくする 普通

2015年7月5日

2016「協同組合のつどい」 開催

神奈川県内の協同組合は1987年から毎年、県内の協同組合・協同組織に携わる人々が協同組合運動の前進を誓い合う場として「協同組合のつどい」を開催しています。前年の1986年には、神奈川県農協中央会と神奈川県協同組合提携推進協議会を発足させています。 昨年は、ICA(国際協同組合同盟)による現行の協同組合原則「21世紀の協同組合に関するICAの声明」が1995年にマンチェスター(英国)で開催された第31回大会で制定されてから20年でした。

今年は、1986年に神奈川県農協中央会と神奈川県協同組合提携推進協議会が発足してから30年となります。

参加・協同・連帯を基本原理とし、地域住民の自助に基づく相互扶助活動を推進する協同組合は、地域の暮らしに立脚し、組合員自身によって出資・管理・運営される自主的・自立的組織です。今日、市場原理至上主義が世界を席巻し、格差・貧困問題が深刻化するなかで、未来に希望を持てない多くの人々が不安を募らせています。そのような中で、真の豊かさと人間らしい暮らしの実現にむけた協同組合への期待とその役割は、これまで以上に増しています。

こうしたなか、組合員・役職員があらためて協同組合原則への理解を深めるとともに、協同組合が地域を支える存在であることを発信していくことは大変重要となっています。

2016年「協同組合のつどい」は、神奈川県内の協同組合提携30周年を記念して、30年間の歩みと成果を確認しつつ将来にわたり協同組合が地域社会に果たす役割について展望し、取り組むべき課題を明らかにすることを目的に開催致しました。

 

2016「協同組合のつどい」

テーマ

協同組合提携の成果と将来展望・新たな飛躍に向けて

(神奈川県協同組合提携推進協議会発足30周年記念)

主催

神奈川県協同組合連絡会・神奈川県協同組合提携推進協議会

日時

2016年7月4日(月)13時30分〜16時

会場

関内ホール 小ホール  神奈川県横浜市中区住吉町4−42−1

参加者

57団体、191名

神奈川県:神奈川県環境農政局農政部農政課、水産課

研究者:日本大学、東京農業大学、(一社)JC総研、(一社)協同総合研究所

農協関係:JA横浜、JAセレサ川崎、JAよこすか葉山、三浦市農協、JAさがみ、JA湘南、JAいせはら、JAはだの、JAあつぎ、JA県央愛川、JAかながわ西湘、JA相模原市、JA津久井郡、神奈川県農協青壮年年部協議会、JA神奈川県女性組織協議会、JA神奈川県信連、JA全農かながわ、JA共済連神奈川、JA神奈川県厚生連、JA神奈川県情報センター、(株)農協観光神奈川支店、JA神奈川県中央会、全国共済農業協同組合連合会

漁協関係:神奈川県漁連、平塚市漁協

森林組合関係:神奈川県森林組合連合会

生協関係など:ユーコープ、パルシステム神奈川ゆめコープ、生活クラブ生協、さがみ生活クラブ生協、うらがCO-OP、やまゆり生協、富士フイルム生協、全日本海員生協、医療生協かながわ、神奈川みなみ医療生協、神奈川県労働者共済生協、中央労働金庫神奈川県本部、労協センター事業団神奈川事業本部、共栄火災海上保険葛桾l支店、神奈川県労働者福祉協議会、神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会、潟Oリーンピア、(特非)参加型システム研究所、生活サポート生協・東京、(企組)ワーカーズコープ・キュービック、中小企業福祉共済協同組合連合会、インターネットジャーナル梶A(一社)日本共済協会、神奈川県消費者団体連絡会、神奈川県生協連

内容

司会:

神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会 官野 久美子 理事

主催者挨拶:

神奈川県農業協同組合中央会 煬K 光雄 会長

トークセッション:「神奈川県における協同組合提携の成果と課題」

 

本県協同組合提携の30年を振り返る

神奈川県農業協同組合中央会 瀬戸 浩一 専務理事

生協・農協の共同出資会社グリーンピアの取り組み

株式会社グリーンピア 小池 祐輝 代表取締役社長

地域に根ざした福祉健康委員会の活動 

ユーコープ理事 鈴川 裕子 理事

直売所等での農協・漁協の連携による地産地消の拡大 

神奈川県漁業協同組合連合会 米山 健 代表理事専務理事

本県の協同組合提携のこれから

神奈川県生活協同組合連合会 丸山 善弘 専務理事

会場発言:神奈川県森林組合連合会 谷 善造 常務理事

記念講演:

「非営利・協同の今日的意義と連携による将来展望」

日本大学 生物資源科学部 高橋 巌 教授

2016協同組合のつどい宣言:

 

日本労働者協同組合センター事業団神奈川事業本部 成田 誠 本部長

閉会挨拶:

神奈川県生活協同組合連合会 當具 伸一 会長理事

 

2016協同組合のつどい 閉会挨拶

2016協同組合のつどい 宣言

神奈川県協同組合提携推進協議会のあゆみ pdf700KB)

 

協同組合の定義・価値・原則〜「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」

定義

協同組合は、共同で所有し民主的に管理する事業体を通じ、共通の経済的・社会的・文化的ニーズと願いを満たすために自発的に手を結んだ人々の自治的な組織である。

価値

協同組合は、自助、自己責任、民主主義、平等、公正、そして連帯の価値を基礎とする。それぞれの創設者の伝統を受け継ぎ、協同組合の組合員は、正直、公開、社会的責任、そして他人への配慮という倫理的価値を信条とする。

原則

協同組合原則は、協同組合がその価値を実践に移すための指針である。

(第1原則)自発的で開かれた組合員制

協同組合は、自発的な組織である。協同組合は、性別による、あるいは社会的・人種的・政治的・宗教的な差別を行わない。協同組合は、そのサービスを利用することができ、組合員としての責任を受け入れる意思のある全ての人々に対して開かれている。

(第2原則)組合員による民主的管理

協同組合は、その組合員により管理される民主的な組織である。組合員はその政策決定、意思決定に積極的に参加する。選出された代表として活動する男女は、組合員に責任を負う。

単位協同組合では、組合員は(一人一票という)平等の議決権をもっている。他の段階の協同組合も、民主的方法によって組織される。

(第3原則)組合員の経済的参加

組合員は、協同組合の資本に公平に拠出し、それを民主的に管理する。その資本の少なくとも一部は通常協同組合の共同の財産とする。組合員は、組合員として払い込んだ出資金に対して、配当がある場合でも通常制限された率で受け取る。組合員は、剰余金を次の目的の何れか、または全てのために配分する。

準備金を積み立てることにより、協同組合の発展のため、その準備金の少なくとも一部は分割不可能なものとする

協同組合の利用高に応じた組合員への還元ため

組合員の承認により他の活動を支援するため

(第4原則)自治と自立

協同組合は、組合員が管理する自治的な自助組織である。協同組合は、政府を含む他の組織と取り決めを行ったり、外部から資本を調達する際には、組合員による民主的管理を保証し、協同組合の自主性を保持する条件において行う。

(第5原則)教育、訓練および広報

協同組合は、組合員、選出された代表、マネジャー、職員がその発展に効果的に貢献できるように、教育訓練を実施する。協同組合は、一般の人々、特に若い人々やオピニオンリーダーに、協同組合運動の特質と利点について知らせる。

(第6原則)協同組合間協同

協同組合は、ローカル、ナショナル、リージョナル、インターナショナルな組織を通じて協同することにより、組合員に最も効果的にサービスを提供し、協同組合運動を強化する。

(第7原則)コミュニティへの関与

協同組合は、組合員によって承認された政策を通じてコミュニティの持続可能な発展のために活動する。

 

▲ このページトップ

2016協同組合のつどい 閉会の挨拶

神奈川県生協連で会長理事を仰せつかっております、當具伸一と申します。

本日を振り返りながら、閉会の挨拶とさせて頂きます。

まず本日のつどいには57団体・191名が参加されたことをご報告します。

 

トークセッションでは、まずJA中央会の瀬戸専務理事より、神奈川県の協同組合提携の30年をひも解いて頂き、提携が始まった経過と背景、そして思いを語って頂きました。

それを受けて、協同組合提携の象徴ともなった生協と農協の共同出資会社であるグリーンピアの取り組みを、社長の小池さんから、そして県下の4地区で生協と農協ですすめている「提携福祉健康委員会」の取り組みの様子を、県の委員長であるユーコープの鈴川さんからお話しをして頂きました。

また県漁連の米山専務理事からは、神奈川の沿岸漁業や水産物の特徴とこの間の取り組み、とりわけ地場産水産物の直売の取り組みとJAの大型直売所との連携などのお話しをして頂きました。

3つの報告を受けて、神奈川県生協連の丸山専務理事からは、TPP「協議」と並行してすすめられた農協法改悪の動きについて、協同組合の原理・原則を根本的に否定するものであり、単に農協だけにとどまらず協同組合そのものの否定であること、地域に根差す「いのち」と「くらし」を大切に考える協同組合にとって、株式会社の方が優れており、協同組合は不要だとする政府の考え方は、この間の国連の協同組合への評価と期待とは真逆のものであるとの指摘がされました。

そして、「もっと地域社会における協同組合の役割や活動を輝かせよう」と、今後の県内における新たな協同組合提携を考えるキーワードとして、「地域」と「つながり」が提起され、その課題を、「協同組合組織の相互理解と連携の一層の促進」「県民への協同組合の価値と活動」の発信とする報告がありました。

 

会場発言として、神奈川県森林組合連合会の谷さんから、協同組合提携・体験交流学校について報告がありました。

森林組合連合会は2012年国際協同組合年を契機に協同組合関係団体が集った、「国際協同組合年神奈川県実行委員会」に加わり、その後継組織である「神奈川県協同組合連絡会」のメンバーとして、毎年の「協同組合提携・体験交流学校」を企画して頂いております。

 

記念講演では、高橋先生からは、「非営利協同の今日的課題と連携による将来展望」としてご講演を頂きました。

「新自由主義的政策と現代社会」として、様々な矛盾が出てきていること、「非営利協同の特質」「非営利協同・協同組合間連携の意義」そして「非営利協同・協同組合の今日的意義」と話をすすめられ、まとめとして、4つの点が提起されました。

私なりのまるめた表現で恐縮ですが、

1つは、「共生」に向けた努力こそが課題であること。

2つ目は、協同組合の事業や組織は地域の持続的な再生産に資する非営利協同事業とであって、現代的課題に対応できるものとして自信を持つこと

3つ目は、協同組合らしさを事業や組織運営で追及するとともに、お互いの連携を広げ深めながら、多くの人に伝えていくことが重要であること

4つ目は、常に「協同」の意味を問い直し、市場原理主義に対置するものとして「共生」に向けて、私たちが大胆に取り組む事

であったかと思います。

 

2012年の国際協同組合年の統一スローガンは、「協同組合がよりよい社会を築きます」でした。

今年の国際協同組合デーのテーマは、「持続可能な未来のために行動する力」です。

国連が世界に呼び掛けている、「飢餓の撲滅」「食料安全保障」「男女共同参画」「すべての人に行きわたる成長」「持続可能な生産と消費を目指すこと」は、国連が誰よりも私たち協同組合に期待をしているものであり、私たちの価値の実践課題であります。

 

今こそ、協同組合が果たしている役割や価値を改めて見つめ直し、協同組合同士が地域でもっと連携し、その連携を通じて自らを活性化し、私たちの取り組みや思いを地域の人たちに働きかけて広げていきたいと思います。

 

「協同組合は未来を拓く希望」であることに確信を持ち、本日を機会に、みんなで心を合わせ、お互いが連携して力を合せて、新たな一歩を踏み出しましょう。

本日はありがとうございました。

 

▲ このページトップ

2016「協同組合のつどい」宣言

2016年は、神奈川県協同組合提携推進協議会が発足してから30年を迎えます。この間、「すみよい神奈川づくり」を合言葉に、地産地消や健康福祉活動などに、参加各組織が連携して取り組んできました。また、2012年の国際協同組合年を契機に神奈川県協同組合連絡会を立ち上げ、各種協同組合の交流をすすめてきました。

 

しかしながら、わが国の社会・経済は、食糧・医療・共済など国民生活の安全・安心をないがしろにし国際企業の利益を優先するTPPや、非営利規定の削除など協同組合を否定するような改正農協法に象徴されるグローバル化・新自由主義の傾向が加速し、地域経済の空洞化、生活の基盤であるコミュニティの崩壊が危惧されています。人と人との関係が希薄となり、心のつながりや思いやりが実感しにくくなっている今こそ、協同の力を必要とするより多くの仲間に呼びかけ、ともに生きていくことが大切です。

 

神奈川県内の協同組合は、それぞれの特性に応じた事業・活動を通じ「地域社会への貢献」に誠実に取り組んできましたが、現在そしてこれからの地域社会において、助け合い・支え合い、福祉、医療、健康づくり、居場所づくりが重要な課題となってくることは明らかです。

 

こうした状況に正面から向き合い、暮らしの中に安心を取り戻していく主体として、「今こそ、私たち協同組合の出番」という意識を持ち、食・農・環境・福祉・雇用等、協同組合ならではの事業・活動をさらに充実するとともに、多くの仲間と一緒に力と心を合わせ、これまでにも増して大きくなっている地域社会の期待に応えていかなければなりません。

 

2016「協同組合のつどい」に出席した私たちは、神奈川県における協同組合運動の新たな飛躍に向け、提携組織を刷新して協同の輪を大きく拡げ、次の事項に取り組みます。

一、非営利・協同の価値を共有する組織との幅広い連携を進めます。

一、単位組織間の事業連携や交流を一層進め、相互理解を深めます。

一、広く県民に対し協同組合の理念を発信していきます。 

以上、宣言します。

平成28年7月4日               

神奈川県協同組合連絡会

神奈川県協同組合提携推進協議会

前のページにもどる このページトップへ
サイトマップ 神奈川県生協連トップページへ