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2012年8月31日

神奈川県環境農政局総務部
かながわ農林水産ブランド戦略課 御中

「第2次神奈川県食育推進計画」骨子(案)に対する意見

神奈川県消費者団体合連合会
事務局長 丸山 善弘
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-6-23 
金子第2ビル3階
電話:045-473-1031 FAX.045-473-9272
Yoshihiro.Maruyama@kanagawa-coop.or.jp

1. 1ページ 計画策定の趣旨

(1) 意見

食をめぐる課題の例示に、塩分摂取量の問題を加えること

(2) 理由

日本人の死因の大半を占める脳卒中や心筋梗塞などの対応のためには、高血圧の予防と治療が大切です。減塩はその最も基本的な取り組みです。2003年、日本高血圧学会は、ガイドラインで塩分摂取量6g/日未満を提起しました。また、がんの予防にも減塩は重要で、塩分摂取量6g/日以下が提示されています。

 

2. 8ページ 食育の基本的施策 (5) 生産者と消費者の交流の促進、環境と調和のとれた農林水産業の活性化

(1) 意見

かながわブランドの展開の中で特に昨年の原発事故で大きな被害を蒙ったあしがら茶についての取り組みの強化をすすめること

(2) 理由

あしがら茶はかながわブランドの柱でありました。しかしながら昨年福島第一原発の事故があり300km離れた神奈川県においても大きなダメージを受けました。今年に入っても特に茶葉の販売状況については2年前と比べてかなり厳しい状況で推移していると聞いています。今回の件を受けて長期的な視点から、神奈川県民の食の安全・安心の確保、県内農業の振興、中山間地対策を県民参加で取り組む必要があると認識します。

 

3. 11ページ 推進体制 民間団体等との推進体制

(1) 意見

例示されている団体に生活協同組合を加えること

(2) 理由

神奈川県内で県民世帯のうち約47%が何らかの生協を利用しています。生協の多くは食と健康づくり・日本の農業がその事業や活動のテーマとなっており、その多彩・多様な活動と連携をして神奈川県内の食育活動をすすめることは効果の出ることと考えます。

地域生協では食と健康や日本の農業、医療生協では健康づくりとして活動しておりこれまでもFOOD ACTION NIPPON、関東農政局横浜地域センター、JA・生産者グループ等とも連携をして長きにわたり取り組んでいます。

医療生協では、「丈夫で長生きしたい」という、誰でもが持つ願いを実現しようと、「地域まるごと健康づくり」(健康づくり・まちづくり)に取り組んでいます。健康づくりは、まずは自らが、そして家族やお隣り近所の健康チェックが出発点です。あかんベーして貧血チェック、朝のおしっこで塩分チェック、 いつでもどこでも血圧チェック、乳がんや大腸がんチェックもします。日ごろの健康チェックと、年1回以上の専門家のチェック(健康診断)は欠かせません。健康増進・体力維持に運動と食事は大事です。ウォーキング・ジョギング、水泳、ダンス、転倒予防・セラバンド体操など無理なく続けられる取り組みが広がっています。バランスの良い食事を1日3食おいしく食べる。認知症にならないように、寝たきりにならないように、そんな取り組みを地域に広げています。

ひとりでは健康になれません。「地域まるごと健康になるには」の視点で、様々な関係者が力を合わせて助け合って生き生きと暮らすことが大切だと考えます。

 

4. 全体について

(1) 意見

取り組みを計画的に継続することで絶対に効果は出ます。神奈川県内の全ての市町村において食育推進計画が策定され、多くの関係者により「豊かで楽しい食生活」を通して生き生きと暮らす取り組みがすすめられているようにリードして頂きたい。

(2) 理由

事例として医療生協の取り組みを紹介します。

日本医療福祉生協連では、日本生協連医療部会時代の1984年からほぼ毎年5年毎に「24時間蓄尿塩分調査」を実施してきました。この調査は、「医療生協の保健活動の成果を数量的におさえ、組合員の自主的保健活動を励まし、健康な街づくりの出発店とする」ことを目的に始められたものです。国際的にも例のない大規模な調査(第1回〜第4回各2,000人、第5回3,000人)で、医療生協組合員の塩分摂取状況を、24時間蓄尿から明らかにするものです。これは厚生労働省が毎年行う、食べたものを記入しそこから推計値を出す「国民健康・栄養調査」よりも精度の高い調査で、社会的な意義を持つものです。

医療生協では、1996年「医療生協がめざす健康習慣−健康増進の『7つの生活習慣』と『2つの健康指標』」とした健康づくり運動を始めました。これは2005年に改定され「医療生協がめざす健康習慣−健康増進の『8つの生活習慣』と『2つの健康指標』」となりすすめられています。

8つの生活習慣 

@適正な睡眠時間(7〜8時間)をとる A過労を避け、充分な休養をとる B喫煙をしない C過度の飲酒をしない D適度な運動を定期的につづける E低塩分、低脂肪のバランスのよい食事をとる F間食をせず、朝食をとる規則正しい食生活 G1日1回以上よごれをおとしきる歯磨きをする 

2つの健康指標 

@適正体重、適正体脂肪を維持する A正常血圧をたもつ

この間の取り組みの効果により第6回の調査結果は、全国平均塩分摂取量9.49g/日となり、調査開始以後はじめて10g/日以下(国民栄養調査結果は、2010年10.2g/日)となりました。神奈川県の参加者179名の数値は8.94g/日です。

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