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2010年9月1日

購買生協専務会議 「韓国スタディツアー」報告

日程と訪問先  8月22日(日)〜8月24日(火)

曜日

テーマ

訪問先

8月22日

韓国の現状を知る

非武装地帯の視察

8月23日

韓国の流通と生協の現状を知る

(株)農協流通「ハナロマート」見学

iCOOP店舗見学

iCOOP本部にて懇談

iCOOP直営レストランにて夕食・懇親

8月24日

韓国の歴史・文化に触れる

昌徳宮、西大門刑務所歴史館見学

 

参加者 6名

青山 智美(ナチュラルコープ・ヨコハマ専務理事)
岩田 孝和(東都生協専務理事)
角谷 克生(富士フィルム生協専務理事)
熬ヒ 晶利(全日本海員生協専務理事)
當具 伸一(コープかながわ専務理事)
庭野 文雄(事務局:県生協連事務局長)

 

内容

(1) 全体の概要

@ 8月22日は、「韓国の現状を知る」をテーマに、南北分断の現場である「非武装地帯」を視察した。軍事境界線が首都ソウル近郊の金浦空港から1時間半程度と近いことにまず驚かされ、北朝鮮が掘ったとされる軍事行動用トンネルの視察、また警備のものものしさから、現在の韓国がおかれた緊張感が伝わってきた。

A 8月23日は、「韓国の流通と生協の現状を知る」をテーマに、農協の大型店舗とiCOOP生協の店舗視察・本部での懇談を行った。韓国では「大型スーパー」の展開が始まって10数年の間に、買物行動が大きく変化していること、また、食の安全に対する不安の高まりのなかで農協・生協への期待が高まっていること、生協は影響力がまだ小さいながらも元気に、また挑戦を進めていることが理解できた。

B 8月24日は、「韓国の歴史・文化に触れる」をテーマに2つの施設を見学した。今年は韓国併合100年にあたり、とりわけ「西大門刑務所歴史館」の視察により、過去の日本が犯した侵略の歴史を改めて認識することができた。

 

(2) 日程別の視察概要

@ 8月22日 非武装地帯の視察

朝鮮戦争で破壊された蒸気機関車の前で。車体には1,020余りの銃弾の痕。

トラ展望台にて。北朝鮮をもっとも近くから見ることのできる韓国最北端の展望台。

 

A ハナロマートの視察

ハナロマートの職員から説明を受ける

韓国産バナナ:5本600円と輸入の約3倍

イメージとしてはスーパーセンターに近い。

レジは41台。

 

【ハナロマートYangjae店】

  • マーケティンググループ係長Jun,Sun Gilさんから説明を受ける。
  • 「ハナロマート」Yangjae店は、農協中央会100%出資の(株)農協流通が経営する20数店舗のなかで最大規模の店舗。一般消費者利用スペース4400坪、食堂・外食産業スペース1000坪、流通センター5000坪。
  • ハナロマートの昨年度の売り上げは1兆5000億ウォン(役1500億円)、Yangjae店は、一般消費者利用と食堂・外食スペースで4000億ウォン(約400億円)。
  • 一人当たり平均利用単価は、10万ウォン(約1万円)と高い。
  • 韓国では、90年代後半よりディスカウント店(いわゆる大型スーパー)の出店が始まり、近年になって買い物行動が大きく変わってきたとのこと。
  • ハナロマートでは、農産物に関して国民の信頼を得るための努力をしてきた、原則として輸入食品は扱っていない(バナナやレモンも輸入品は扱わない)。
  • 生協との関係はまったくない。韓国では生協は規模が小さくそれほど活性化していないとの評価。
  • 韓国は日本以上に食料自給率の低下が激しい。まだ回復の兆しはない。近年の変化として大企業が農業・農産加工に進出している。これが吉と出るか凶と出るかは不明。また、大型スーパーの展開に伴って、生産地での買い叩きが始まっている状況。

 

B iCOOP安養ユルモク生協の「自然ドリーム」店の視察・交流

権理事長から説明を受ける。

店舗の前で記念撮影

 

【iCOOP安養ユルモク生協の説明と意見交換】

  • 権美玉理事長をはじめ4人から説明・対応していただく。
  • 安養ユルモク生協は、2000年に21人の組合員でスタート。2006年までは宅配事業のみだったが、その後店舗を作り、今回訪問した店舗は2009年2月に作った。iCOOP生協連合会に加盟している74地域生協のうち30生協くらいが店舗を持っている。
  • 供給は、53億ウォン(約5億3000万円)、宅配33億ウォン、店舗20億ウォン。
  • 組合員数は2700人。ただし、韓国では出資組合員と出資+毎月一定金額を積み立てる組合員とに分かれ、安養ユルモク生協では、前者2700人、後者2000人。
  • 店舗は広さ30坪、1日の供給は680万ウォン(約68万円)、来店者270人の小規模な店。今年10月には2倍の規模の店を出す予定。
  • 大規模スーパーの展開と買い物行動の変化で、店舗の供給や今後の展開に影響がないかを聞いたが、差別化されているため影響はないとのこと。

 

C iCOOP本部における説明

Oh Hang Sik事務総長からのレクチャー

iCOOP直営レストランにて懇親

 

【iCOOP本部における説明と意見交換】

  • Oh Hang Sik事務総長より、「韓国生協の現況、iCOOP生協連合会の目標と戦略」について説明を受ける。
  • iCOOP生協は、1997年に仁川(インチョン)地域の生協としてスタート。2009年現在の総供給2062億ウォン(約206億円)、組合員数84000人、74の地域生協が加盟している。
  • 主な理念は「倫理的な消費」、キーワードは、「人間と労働」、「食品安全」、「農業と環境」の3つ。
  • 連合会に事業を集中し経営の効率化を図ると同時に、会員生協は地域と職場を拠点とした活動(組織の分化)を進めている。
  • 今チャレンジしているのが、「親環境有機食品クラスター」。これは、iCOOP生協と産直の生産者が共同で建設する食品加工地のこと。生産費と物流費の削減による低価格の実現とあわせて、グリーンツーリズムや体験型ツアーなどによる付加価値の創出もめざす。土地の購入や加工業者の選定は終了。2015年には完成させたいとのこと。
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