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2009年3月10日

2008年度 県生協連医療部会「理事研修会」まとめ

□テーマ 
 「医療生協全国連合会(仮称)」の設立方針と2009年度医療生協の課題」

□日 時 
 2009年2月24日(火)

□会 場 
 川崎医療生協本部会議室 川崎市川崎区藤崎4−21−2「ふじさきクリニック4F」

□参加状況

生協名

研修会

昨年研修会

懇親会

非常勤理事
参加数

非常勤理事数

非常勤理事
参加率

川崎医療生協

19

14

18

15

22

68.2%

医療生協かながわ

24

19

21

23

27

85.2%

北央医療生協

13

20

12

11(監事1名含)

20

55.0%

みなみ医療生協

19

11

13

19(監事1名含)

18

100.0%

県生協連

合 計

75

65

65

68

87

78.2%

□内容

今回は講演を2テーマ企画し、「医療制度改定をはじめ医療生協をめぐる急激な環境変化をもたらしている情勢の理解」と、「医療生協の現状の到達点と情勢変化に伴う、医療生協の2009年度の課題の共有化」「全国医療生協連合会(仮称)の目指すものの理解」をはかることを重点に行いました。最後に4医療生協の活動報告を行い、講演とあわせ課題の具体的活動の交流を行いました。

 

1.日本生協連医療部会 藤谷事務局長より「今こそ医療生協の出番 〜生協の力を活かしてくらしといのちを守ろう〜」と題し、講演いただきました。

《講演概要》

(1)話の結論

100年に一度という経済危機が世界同時に発生し、私たちのくらしを直撃します。仕事も住むところも失う人がたくさん生まれます。私たち自身もそうなるかも知れません。
生協はもともとくらしの危機を突破するために生まれた組織です。50年の歴史の中で、医療生協が培った力、組合員の熱意は他の組織にはないものです。
今こそ、私たちの力を地域のくらしや健康づくりに役立てましょう。私たち自身の考え方や組織、活動のやり方なども大きく変えて医療生協を地域の宝に育て上げましょう。

(2)今私たちの周りで何が起こっているのか?

@「100年に一度といわれる経済危機」は、私たちのいのちとくらしを直撃しています。

  • 経済危機は幅広い分野で、長期間続く。・少子・高齢化で人口減。・いのちやくらしを守る手立てがなくなる(年金・健康保険あてにできない、ご近所の助け合い難しくなっている、医療機関が減っている)。

A時代は大きく変わり始めています

社会保障運動の歴史的な高まりと前進(後期高齢者医療制度廃止運動の高まり、医師数増・介護報酬増見直し)。

(3)今歴史的な「生協の出番」、歴史を変える「100年に一度」のチャンスです!

@そもそも生協は困難を突破するための組織です。何故、医療生協をつくったのか?

A医療生協の得意分野で国民が困っているときに立ち上がらなくてどうしますか?

Bでも大きな弱点があります。「みんなが知らない」「金がない」「自信がない」私たちも変わらなければ!

・・→「知らせる」「全国連合会をつくる」「健康づくり・健診に参加(いのちを守ることと生協の事業を守ることは一体、自分たちの事業のよさを知ろう)」「理念、健康づくり・まちづくりの実践の中に既に世の中を変える宝がある。自信持って地域に出よう!」

(4)さあ立ち上がりましょう!たくさんの仲間と!今すぐ!出来ることから!

@まず徹底した組合員参画の医療生協をつくろう【組織を変える】

 もっと多くの方が活動へ参加、職員との密着度を高め、地域に打って出る。

A「生協をいのちの分野に活かす大運動〜3つのあい(出会い・ふれあい・支えあい)」に取り組もう!

  • (総論):生協の住民が主人公の仕組みを「地域の保健・医療・福祉を守ること」や「憲法9条、25条を輝かせること」に役立てよう。と言う事・・・・・
  • (意義・目的):「政策転換をめざす運動」「自己変革をめざす・・聴く、伝える、支えあう、かたちにする・・活動」「明るいまちづくりをめざす」「事業の存続・発展をめざす」
  • (課題):組合員増やし、利用結集、支えあいの対話、健康チェックなど健康事業、後期高齢者医療制度廃止、無保険・孤立者の支援、連携・共同、組合員の事業参画、組合員の力量を高める、医療生協の認知度を上げる、など。
(5)医療部会も「連合会」に姿を変えます。
(6)私たちは日本を変えられます。

 

2.川崎医療生協専務理事 清水 洋 氏より「神奈川県医療生協3法人の経営状況と課題(問題提起)」と題し講演頂きました。また、川崎医療生協 洞口 延江 氏より活動事例報告がありました。

《講演概要》

(1) 経営上の問題点

<外部的要因>

  • 制度変更による収益減
  • 地域医療の崩壊

<内部問題>

  • 充分な経営計画に裏打ちされた計画・投資であったか
  • 返済不能な銀行借入―損益計画の粗さだけでなく、資金管理の粗さ
  • 経営は・・・収支管理・資金の流れの管理が重要
  • 投資によって、赤字体質を克服したいと考えやったのはわかるが展望開けず
(2) 川崎医療生協再生の取組みから

1組織と管理運営改善の課題

「ポイントは職員の参画意識」「現場まかせしない、他から学ぶ管理に」「トップ管理が適切に役割発揮する組織に→管理組織・管理ライン未整備では機能しない」「トップ管理の状況判断と現場サイドの問題提起のあり方が重要」

2民主的集団医療の形骸化克服の課題

3職場、職員の民主主義の能力を育成する課題
「自信を持てる職員集団に」「方針討議を組織し、語れる管理者集団に」「管理者の目標と課題の明確化」「他職種からの期待・批判の真摯な受け止め」「教育制度」「曖昧にしない医師集団の論議と組織」

4医療、経営構造の転換と経営再生の課題

構造改革に対して、抵抗する力をつける

(3)経営戦略上の留意点
  • 医師集団と経営幹部の意思統一が決定的に重要
  • 事務幹部・・・企画・計画を立案できる能力あるか(文書有り・説明されているか)。
  • 理事会での意思統一・・・・理事会に責任を持って提案できる組織が必要(常務理事会)。
  • 「平等な医療提供・親切で良い医療など普遍的価値」を組織内外で共有する努力が重要。
     →存在価値の共有化・・自らの働き甲斐と結びつける。連携がキーワード。
  • 医療生協の質量を活かしきる・・生協の組織・事業所は地域の財産だ。
  • 全国の経験に学ぶ・・鳥取の生協で、病院作ったが看護師が足りなく開業できなかった。組合員が看護師の紹介運動を行い、数十人集め開業できたという事例がある。
(4)清水専務理事講演のあと洞口常務理事より、組合員理事として事業建て直しに向けた地域で取り組んできた活動事例報告がありました。

 

4.4医療生協より活動事例報告がありました。

1川崎医療生協・・・・「1/31(土)第12回組合員活動交流集会の取組み」

『この街で安心して年を重ねたい』〜対話を重ね、強く大きく医療生協〜

組合員218名、職員37名、計255名の参加

2医療生協かながわ・・・・地域でのたまり場づくりの事例

『ふらっとステーション虹はこんなところです』

〜地域助け合い・支えあいの拠点づくり〜

  • 08年〜12年の第2次5ヵ年計画「くらし助け合い、支えあいのネットワーク作りを地域に広げます。」の具体化として戸塚に08年9月開設。
  • ふらっと遊びに立ち寄れる場所として9月〜12月で751名が利用。
  • 「ふらっとステーション虹」はコーヒー・ケーキで300円、お弁当500円も魅力。おしゃべり・交流の場として地域に喜ばれ、さらに運営の財政にも貢献。
  • 昼食やお茶しながらの組合員や子育てママの交流が地域を元気にしています。

3神奈川北央医療生協・・・支部分割について

「県央支部を5分割し、『健康づくり』と『まちづくり』をすみずみまで広げましょう」

・06年10月に支部結成10年、「せいきょうあつぎ診療所」開設され、組合員数130名でスタートした支部も1950名に発展。支部を見直し、07年4月頃をめどに新支部設立方針。

  • 「顔の見える」「助け合い・支えあい」ができる単位に5分割を進めました。
  • 中央支部(診療所):728名、南西支部(愛甲・毛利台):472名、北部支部(妻田・鳶尾):501名、東部支部(関口・旭町):311名、愛川・清川支部:158名の5支部。

4神奈川みなみ医療生協・・

「認知症サポーター養成の取組み」

  • 日本生協連医療部会で1万人の認知症サポーターの提起。
  • 3年間で300人の認知症サポーター養成を総代会で方針と決めた。「サンサン運動」
  • 6/18(水)、188名で開催。7/12(土)144名で開催。3年間の計画が1年間で超過達成できた。いろんな人の参加で行政もびっくり。
  • キャラバンメイト11名(職員9名、組合員2名)取得した。ただし主催は行政なので勝手には養成講座は開けない。行政と連携した取組みが必要。

 

5.参加者の感想より…(アンケート用紙より一部抜粋)回収数(52)名

・・・参加者の評価は「良かった82.7%」、「まあまあ7.7%」と大好評でした。・・・

○時期として県内4医療生協が共に協力して大変な時期を乗り越えられるような内容でとってもグッドタイミングでした。

○「構造改革に立ち向かう力」をつけることが大切という清水氏の言葉が印象に残った。

○困難な中での展望を切り開くヒントを得たように思います。

○活動報告は自分の単協にはないことばかりで刺激になりました。

○クリニック内の案内も細かな運営でした。

※運営面で「時間配分」「講演テーマ変更」「会場の音量」「会場」などでご意見を頂きました。

まとめ

  • 2009年度を迎えるこの時期に、激動期の社会経済情勢の中で「くらしといのちを守る」「医療生協をどう発展させるか」という視点での講演を通し、理事の情勢認識・課題の共有化を図れました。
  • 具体的に経営管理課題の問題提起を受け医療生協に共通する課題の共有化を図ることができました。
  • 4生協の活動報告では「健康づくり」「助け合い・支えあい」など、医療生協を地域に知らせ、強める活動事例の交流となりました。
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